Let It Bleed/『Let It Bleed』(1969)

職場の同僚だったSが勤めを辞めて、学校に入って、卒業して、最難関の国家試験に合格したと連絡をくれたのは9月だったかな?
メールもネットもずっと不通で、後で聞いたらテレビも新聞も見ずに、ただずっと勉強していたって言うので、何か旨いもんでも食べて、ちょっと華やいだところで祝杯でもあげようと思ったのだけど、なぜだか行き着く先は、まだオープンしたてだったupset the apple-cartだ。
ほとんど修行僧のような生活で、聞くと、田舎の親にだけは電話で連絡をしたら喜んでくれた、という奴の為に、マスターはCreamの"I'm So Glad"をかけてくれた。
Trafficの "Glad"もかけてくれた。
掛け値なしで、この何年かの間で、奴にとっての一番の祝福だったと思う。
無表情な奴なんだけどきっと嬉しかったのだろう、奴もリストを繰りながら、何曲かリクエストを書いていた。
その時に、The Bandやなんかと一緒に、Rolling Stonesの"Let It Bleed"が流れたのだけど、あれは、誰が誰に聞かせるつもりだったんだろう。
奴が、自分の為にリクエストしたのかな?
マスターが、奴に聞かせるために選んだのかな?
他にお客さんがいて、その人のリクエストだったのかな?
『Let It Bleed』というLPは、もう20年位前、大学生の頃によく聴いた。
友達は"Gimme Shelter"や、"Midnight Rambler"や、"Love In Vain"や、"Monkey Man"や、"You Can't Always Get What You Want"が最高だと言っていたが(しかし、よくこれだけ名曲が揃ったもんだよなあ)、僕は"Let It Bleed"が大好きだった。
勝手にそう感じただけなんだけど、なんだか、ロマンチックで、優しいことを言ってもらってる気がしたんだろうね。
最近、唐突に、臆面も無く、"Let It Bleed"をどうしても聞いてもらいたい、という気持ちになったのだけど、
よく聴いていた大学生の頃は、そんな風に人に聞かせたいという気持ちになることは無かったな、と思い当たった。
(もちろん、学生時代にも、かっこいいから聴けとか、気持ち良いから聴けとか、いい事言ってるから聴けっていうのはあったし、僕もそんな風に誰かに聴かされたんだろうね)
1969年、弱冠25、6だったミック・ジャガーは、どんな気持ちで歌っていたんだろう。
まあ、きっと lean on と dream on と cream on と feed on と bleed on とを間違えないようにってことぐらいなんだろう。
(でも、そういうのも大事だよね。
いい年をして、相変わらずいろんなことを間違うけど、
いい年になったからだろうけど、話題の感冒薬も問題なく効いた。
感染期間も終わったから、聞き納めに寄れると良いね)
upset the apple-cartへのリクエスト(45)
コモン・ストックへのリクエスト(61)
(この曲が気分でなければ、アルバムの他の曲でも可。)
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