I Feel Fine/Ticket To Ride/Revolution/Hey Jude

画像政治のことを考えると、ロックには力がないなあ、と実感するのだけど、例えば、こんなことも言える。

選挙運動の中で、後に地下鉄に毒をまいて自分たちは逃げた宗教団体が、首魁(しゅかい)の作詞作曲したコマーシャルソングを流した時、あるいは政治家や政治活動家や政治運動家が広告宣伝カーやネットで、軍歌やクラシックやコミックソング・の・ようなものを流した時、ドラえもんのポケットにあるビートルズの曲の再生スイッチを入れることが出来れば、と。

『聖書』を独自に解釈し、女性は罪人であると信じ込んでいた首魁は、そのビートルズの、ポールがソロになって、いくつものグループがカバーしても、自身は何十年も決してやらなかった"Helter Skelter"をかついんだんじゃない?って?

大丈夫。
僕は、自分の鼻歌を聞いても気持ち悪くなるくらいの音痴・調子外れで偉そうなことは言えないけど、よっぽどの特殊な感性がなければ、人の一つの脳は、2曲同時には絶対に聴けない。

ドラえもんがいなくても、iPodでもiPhoneでも、スマホでも携帯電話でも、ラジカセでもウォークマンでも、ステレオでもCDラジカセでも、何か音楽を聴く機械があれば、あるいは楽器でも、僕は音痴だから無理かも知れないけど、もし、歌を歌えれば、2曲同時には聴けないから、そういったものを追い出すことが出来る。
2曲同時だと、自らも犠牲にして、ビートルズの曲も聴こえなくなっちゃうけどね。

リクエストは、そんなことをふと思い出させてくれた、ビートルズが現役時代に唯一公式に出た編集盤、『Oldies』から。
このアルバムは、小学校、中学校の同級生で一緒にバンドごっこをやっていたFの家にあった。
あ、それで中学校の最期にバンド演奏した選曲は、"She Loves You"だったのかな?

I Feel Fine/Ticket To Ride/『Oldies』(1970)-The Beatles

画像ようやく再開の、『蓄積論』(置塩信雄。筑摩書房。1976年)は、2曲同時というのではなく、僕が伴奏やベースラインや拍子のあったパーカッションのオカズのように思っている、三連休に買ってきたハイエクの『隷属への道』も一緒に。
1944年の著作と、1976年の著作を並べるのは、筆者の意図にはそぐわないかもしれないけど、ご容赦です。

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ここで、私はきわめて不愉快な真実を述べなければならない。
その真実とは、われわれは、ドイツがたどってきた全体主義に至る運命を再び繰り返すという危険に、すでにある程度陥っているのだということである。
この危険は、確かにまだ差し迫ったものではない。
また、状況はここ数年ドイツで見られたものとはかなり異なっているために、ドイツと同じ方向へ進んでいるとはにわかに信じがたいかもしれない。

人間は長い目で見れば自らの歴史の造り主であるとしても、短い視点で見れば、自らが作り出した考えの虜(とりこ)になっている。
それゆえ、危険を回避するためには、まだ間に合ううちにその危険に気づく以外に手立てはない。

われわれがドイツになんらかの類似性をもっているにしても、それはヒットラーのドイツ、今戦っているあのドイツに対してではない。
だが、思想の流れを研究している学者ならば、第一次大戦、およびその後のドイツにおける思想の傾向と、現在、第二次世界大戦下のこの国の思想動向との間に、表面的以上の相互性が存在していることに、気がつかずにはいられない。

たとえば、現在この国の人々の中には、防衛のために作りあげた国家組織体制を、そのまま戦後の新しい建設の目的のためにも維持していこう、という決意が見られるが、それは実はドイツにかつて見られた意見であった。

また、今日見受けられる十九世紀の自由主義への軽蔑、見せかけの「現実主義」、あらゆるものを冷笑する態度、などというものも、かつてのドイツに見られた現象であった。

そしてまた、この国の声高な社会革命論者たちが、この戦争から学ぶべき教訓として引き出そうとしているものは、まさしく、ドイツ人が第一次大戦から引き出した教訓と同じものであり、それこそがナチス体制を生み出すのに大いに貢献した教訓なのである。

-『隷属への道』 序文。F・A・ハイエク。
西山千明 訳。春秋社。2008年12月25日、新装版第一刷発行。

これも、Fの家にあったと思う1970年の編集アルバムから。
ジャケット写真はビートルズ最後のフォト・セッションとなった1969年8月に、ジョン・レノンの新居で撮影された。
ジャケット裏面に書かれた曲目はセールスを考慮し、新曲および人気曲を前にデザインされており、収録順は発売時期とジョン・レノンとポール・マッカートニーの人気を考慮して組まれた(Wikipedia)らしい。
妻子を捨てて、ビートルズの音楽活動にも身が入らなかったジョン・レノンはグループの中で、特に若い女性からは、一番人気がなかった頃。
(映画『Let It Be』で事務所のビルの前で「ねえ、おっさん、ポールはどこ?」みたいなことを制服の女学生に聞かれているシーンがあった)

Revolution/Hey Jude/『Hey Jude』(1970)-The Beatles

画像前節(注:シスモンディ、ロナード・ニキ、ローザ・ルクセンブルグの歴史的な役割と、その所説の「きわめて荒い」概観)において、われわれは大別して、二つの見解が資本制の蓄積についてあることを知った。
(注:2012年9月から、2012年11月くらいに、積極的に本を写していた)

一つは、資本制における蓄積は一般的過剰生産を引き起こすことなしに順調に進行しえ、技術進歩によって収穫逓減を回避することさえできれば、停滞することはないとする見解であった。

いま一つは、資本制における蓄積は、必ず、そしてつねに一般過剰生産を引き起こすから、なんらかの資本制にとって外的な補完物なしには、資本制における蓄積は不可能であるとする見解であった。

われわれは、これらの見解がともに誤りであることを主としてマルクスによりつつ明らかにした。

ここでの仕事は、資本制において蓄積は可能であり、かつ行われざるを得ないこと。
しかしながら、それはけっして順調な進行ではなく、多くの困難、動揺を通じながらきわめて不合理な仕方で行われることを、主として、マルクスによりながら積極的に明らかにすることである。

(『蓄積論』 第2章 資本制的拡大再生産 3.資本制的拡大再生産 置塩信雄。筑摩書房。1976年)

********
 
リクエストは、"Hey Jude"と"Hey Dude"のダジャレってことではなくて、ちょっとナチスだとかヒットラーだとか出てきたので、一時期、ナチスの軍服を着てライブをやって、バッシングにあって、音楽活動をやめていたクーラ・シェイカーの2枚目のアルバムから。

現在の人気は往時には及ばないけど、ボブ・ディランの"Ballad Of A Thin Man"のカバーとか、とても良いと思う。

Sound of Drums/『Peasants, Pigs & Astronauts』(1999)-Kula Shaker

Request to 『upset the apple-cart』(2026,2027,2028,2029,20301127,1128,1129,1130,1131)
Request to 『Common Stock』(2140,2041,2042,2043,20441141,1142,1143,1144,1145)

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この記事へのコメント

2013年11月04日 19:56
これです、これですo(≧∇≦o)~*
早速リクエストありがとうございます(_^_)

これを聴くまで、
ヘイ・ジュードや、レット・イット・ビー。。
などは聞いたことがありましたが
一曲目の"She Loves You"が
脳天に突き刺さりました!w(*゜o゜*)wビックリ!!

収録の「バッドボーイ」は
当時、これでしか聴けないので、
それのために、買う人もいたそうですね♪

二番目のジャケは
アメリカ編集の
「ヘイ・ジュード」ですね。 o(^▽^)o

当時、青盤が出る前はシングルでしか聴けない
曲が入ってましたもんね。

音痴・調子外れ。。
(With a Little Help from My Friends) の
一節にありましたね(#^.^#)

そうですねぇ~。
ビートルズは決して
「コマーシャル」じゃないんですよね。。。( ゚ー゚)( 。_。)

ポールが"Helter Skelter"liveで演ったのは
驚きました。

君たち、この曲の意味わかってんの?

って、言ってる、ポールの声が
聞こえてくるようです。。。。(o´艸`)
2013年11月04日 21:38
>りんださん
早速のコメントありがとうございます。
ビリー・シアーズの最初の一節、
What would you think if I sang out of tune,
Would you stand up and walk out on me.
Lend me your ears and I'll sing you a song,
And I'll try not to sing out of key.
に耳を貸してもらったのは初めてなんでびっくりしました。
リアル音痴だとなかなかこんな歌詞すら歌えないんです(笑)
どうもありがとう。
Bad Boyは、ロックバーの43人が参加したビートルズ・ベスト曲投票(一人10曲、順位をつけて投票)で、1位:Nowhere Man、2位:And Your Bird Can Sing、3位:All My Lovingでしたが、一人の方が第一位に選曲してましたよ!
元々The Whoへの対抗で作ったらしい"Helter Skelter"があんなことになって、30年経って演ったのは、死刑囚の一人が死んだからか、事件を知らない若いミュージシャンがカバーするのを聴いて、なら、オレが演る!と思ったのか、同じような種類の暴力に殺されたジョンの曲をやることにして、吹っ切れたのか・・・といろいろ想像できます。
僕も、ポールがライブでやっているのを知って、ブログでエロエロで訳してみました(笑)
コメントありがとうございます。
Mott the Hoople
2013年11月15日 12:48
革命。奴らのバラード。。。
2013年11月16日 10:03
>Mott the Hoople 映画『Ballad of Mott the Hoople』の邦題は『すべての若き野郎ども』 ですが、Mott the Hoopleという名前は、プロコル・ハルムの名付け親でもあるプロデューサー/マネージャーのガイ・スティーヴンスが、薬物犯罪で刑務所にいたときに読んだサーカスの道化についてのウィラード・マヌスの小説からとったそうです(wikipedia)。
サーカスの道化というのはボブ・ディランやドアーズの歌、フェリーニの「道」にでてくるような芸人のような雰囲気でしょうか。(「道」は道化の道(ストリート、道端)と聖書のダブルミーニングかな?)フリーのデビューアルバム『Tons Of Sobs』(1969)やスプーキー・トゥースも同じく獄中で読んだ小説からとったらしいです(wikipedia)。
日本のバンドで言えば「人間椅子」みたいな感じかな?・・・長くなりました。
コメントありがとうございます。
道化者
2014年02月01日 19:31
道と化す、と書くんですね!
i-にビートルズ入れて、飽きてしまわないように、ここぞというとき以外は聴かないようにしています(^-^)v
今年はまだ聴いてません!
いいことですよね?!
2014年02月02日 01:06
語源はよくわかりませんでしたが、たわけ、おどけが訛ったものの当て字という説もあるようです。
「歌舞伎では道外方と言って、芝居小屋に掛けられる看板には、まず一枚目に一座の看板役者を、続く二枚目には人気の若衆方を、そして三枚目にこの道外方を書いて掲げていたが、これが面白可笑しい者のことを指す「三枚目」の語源となった」そうです(wikipedia)。
ビートルズは1枚目も2枚目も3枚目もそれぞれの要素があるのでやっぱり万能薬ですね!
薬もたまに使うほうが効きますが、毎日飲まないといけない薬もあります。
中にはROCKがその代りになるものもあると思います。
コメントありがとうございます。
これもすごい
2014年02月20日 12:24
間違えている人に、間違えていると言うことと、言わないことのどっちがいいか、分からなくなることが多いです。
2014年02月20日 22:40
>これもまたすごいさん
大切に思う人になら、言った方がいいに決まっています。どういう言い方をすればいいかは、ヤカンの水が沸くくらい、髪が伸びて肩に届くくらい、スニーカーを掃き潰すくらい考えるといいと思います。あ、いえ、自分に言い聞かせています。
コメントありがとうございます。

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