Part Time Punk/『The Very Best Of~』(1999)
2011年7月21日、音楽評論家、編集者の中村とうようさんが亡くなった。自宅マンションの八階からの飛び降り自殺だという。享年79。
1980年12月8日に射殺されたジョン・レノンの、死の何日か前のインタビューのゲラを、「貸してやるよ」というマスターに見せてもらって読んでいた。
久しぶりのTさんとマスターと三人で、ブルース・スプリングスティーンやエルトン・ジョンを小さい音で聞きながら、「どうしてそんな分析なんかする?」っていう問いに、「その場で、感じてるだけです。それを覚えてるだけです。感じたことが一日3つあれば、1年で1000。統計かもしれないけど、分析じゃないです。」とか、
「自分のことが大好きな人は、だから、同じように、自分のことを好きな異性のことは好きに決まってるさ。」とか、そんなつまんない話をちょっとしたりして。
「Starting over:スターティング・オヴァーって古いカントリー・アンド・ウェスタンとか、よくあるタイトルだよ。
それにちょっと、(Just Like)って入れたんだ。」
(J・L)
僕が中学2年生の1981年1月号から大学を卒業して就職した年の1989年11月号までの、中村とうようさんが創刊、長らく編集長を務めたミュージックマガジン(MUSIC MAGAZINE)の「クロスレビュー」(※)で採り上げられた735点のうち、僕がこれまでこのブログでロックバーにリクエストしたものと被ったのをピックアップしたら30枚くらいあった。
30枚/735枚なら、そんなに被ってるわけじゃない。
24枚に一枚くらいだからね。
そのアルバムの中村とうようさんの評と点数を、2010年10月に出た『クロス・レヴュー 1981-1989』から、転載してみる。
何曲かのリクエストに分けて。
評は、全文ではなく、一部なので、意図と違うこともあると思うけど、ご容赦です。
(※)クロスレビュー=毎号4ページの「クロス・レビュー」は、編集長(最初から1989年の途中までが、中村とうようさん)の他3名の4人の筆者が、先月くらいに出たアルバムを10点満点で採点して論評するという1981年1月号に始まった大人気のコーナー。
<1983年6月号>
Let's Dance / David Bowie
8点。
「ボウイのいつものアルバムは、オレはカリスマじゃ、というような意識が鼻の先にぶらさがっているから聞いてて胸がムカつくのだが、今回それがないのは、アメリカで何とか売りたいというケンキョな姿勢で作ったせいか。商業主義がプラスになった珍しい例。」
他の評者は、7点、8点、8点。
WAR(闘) / U2
7点。
「ニュー・ウェイヴのバンドというよりもハード・ロックみたいな感じがするほど、ケレン味のない演奏だ。いかにもアイルランドらしい純情一直線なところが気持ちよい。それでいて、必要以上にギンギンに押しつけてくるウットーシさがないところがむかしのハード・ロックと違うニュー・ウェイヴ感覚のよさだろう。」
他の評者は、9点、9点、6点。
<1983年8月号>
Synchronicity / The Police
9点。
「前々からごヒイキのグループだったが、着実に前進していて頼もしい限りだ。70年代後半にスタートしたニュー・ウェイヴ系のグループのほとんどが解散するか限界を露呈してつまんなくなっちゃってる中で、アルバムを出すたびに新しい試みをシッカリ身についたものとして呈示してみせるポリスは偉い!」
他の評者は、8点、7点、9点。
<1983年12月号>
Punch The Clock / Elvis Costello
8点。
「もともとぼくとは体質的に相性のいいアーティストじゃないようで、どうもピンとこない部分があるが、このアルバムでは彼の音楽性がひとまわり大きくなっていることは充分に感じられる。」
他の評者は、9点、9点、9点。
さて、ロックバーへのロックのリクエストは、これまでリクエストしていないミュージシャン、ロックバンドしばり(除くビートルズ)、アルバムごとでなく1曲がけなのだけど、その頃の曲だとみんな80sになっちゃうので、時間の流れがおかしいようだけど90sをリクエスト。
多分、世界一へたくそなバンドのテレヴィジョン・パーソナリティーズ:Television Parsonarities。
カート・コバーンのお気に入りのバンド。
1999年のベスト盤のタイトル曲。
もちろん、いつもと同じように、完全に、下手糞(へたくそ)。
全然変わらない。
でも、進化・進歩し続けるへなちょこパンク・バンド。
中村とうようさんは評価したのかな?どうだろう。
「ちょっと気恥ずかしいよね。ガールみたいなもんさ。ビートル・ナンバーさ。
でもある日、一瞬で、女ってのが何なのか分かった。その時の感じを曲にしたってことさ。」
(J・L)
(「今日は、どうもありがとうございます。いいお話が聞けました」)
「ポ・ポ・ポ・ポーン」
(J・L)
"Your Song"だったか、"Harmoney"だったか、"Daniel"だったか、エルトン・ジョン:Elton Johnを聞きながら、ジョン・レノンのインタビューのゲラを読んで、明日も、明後日も、明々後日も、来るお客さん、来るかもしれないお客さんが、読むかもしれないから、Tさんが帰って、何曲か聴いて、インスタント・カーマがかかったところで、インタビューのゲラは借りずに、帰った。
upset the apple-cartへのリクエスト(529)
コモン・ストックへのリクエスト(543)
手前勝手なブログ内リンクです: I Saw Her Standing There/『Elton John Lennon』(1981)
この記事へのコメント
ずるいよ~ダーリン!!!
人の愛
デビルビームは熱光線
正義のヒーロー
デビル・マン
地獄は多分もっと暑いです
正義は正しいです
多分、きっと、多分、絶対
毎日毎時毎分毎秒
全ては永遠に変化していて・・・
同時に
全ては永遠に変化しない
その一瞬こそが全てなんですね
読んだことはないのですが、明日美子というペンネームはいいですね。
その一瞬こそがすべてなんでしょう。
コメントありがとう。
ハンサムですねー。いえ、テレヴィジョン・パーソナリティーズの方がです。
シド・ヴィシャスじゃないとこが、パーマネント・パンクじゃなくてパートタイム・パンクで男前!!ドキドキ・キュンキュン!
やっぱり、テン・トン・トラックか、ダボー・デッカー・バスに、好きな人の隣で、がいいですよ~
遅レスご容赦です。